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イスラム国による日本人人質事件

 最近、「イスラム国」によって、日本人2人が人質にされた事件が連日大々的にメディアに取り上げられています。 24日に公開された湯川さんが殺害されたとする画像と音声について、政府は信憑性が高いとしています。もしもこれが事実であれば誠に遺憾でありますし、後藤さんについては即刻解放するよう切に願うばかりであります。 この事件に関して、世間でも様々な意見があるようで、僕が聞いた意見の一つには、「何でそんな危険な場所に行ったのか理解ができない」という、意見もありました。 僕はその意見は真っ当だとは思いますが、ジャーナリストを目指す1人としては同調することができません。そんな危険な状況だからこそ、誰かが伝えなければならないと思うし、権利を主張し合う者同士の争いの渦中に巻き込まれ困窮する一般市民の姿を伝えなければならないと思います。 僕もできることならば現地へ行きたいです。 その際に危険は承知ですし、最悪の事態が起こりうることもわかっています。それでも尚、世界に知ってほしい。伝えたいという思いが強いので、危険を顧みずに現地に向うのでしょう。 万が一、僕が人質に取られてしまい、身代金を要求されたとしても、決してお金を払って欲しいとは思いません。それは自己責任ですし、国や他の人に迷惑を掛けたくはないと思います。 しかし、今回の事件で学んだことは、いくら現地へ行くのは自己責任だといっても、囚われてしまったり、問題が起きた際は、必ず国や他の人に莫大な迷惑がかかるということです。 いくら自分は殺されてもいいと思っていても、事件に巻き込まれたら覇権争いを行う者同士の駆引きのカードとなってしまい、必ず誰かに大きな影響を与えることとなってしまうのです。 国際問題において自分の意思でなくても、そうなってしまうということを今回の事件から学びました。 それはこのようなジャーナリズム活動のみならず、単なる旅行においても同じことが言えると思います。日本から一歩外を踏み出せば、事件が起きた際は、必ず自分の意思とは関係なく、どこかで自分が利用されることとなるのです。 そのことを肝に銘じておかなければならないと思いました。 今後も予断が許されない状況が続きますが、最善の結果となることを心より望んでいます。