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北朝鮮の国境沿いの街【丹東】

Piroです。
最近、ミサイルを発射した事で何かと話題になっている国...
そう、今回は北朝鮮について書こうと思います。

本当は北朝鮮に実際に行ければ良いのですが費用や申し込みの事を考えるとなかなか簡単には行ける国ではない事は皆さんもご存知だと思います。
なので今回は2012年10月上旬に中国と北朝鮮の国境の街丹東を訪問した際の事について書きます。ちなみに数ある北朝鮮との国境の中からなぜ丹東を選んだかと言うと丹東に同じ大学に通っている友達が帰省していたからです。

北京から丹東に行く汽車に乗りました。移動時間はおよそ13時間。下の写真では平壌行きとなっていますが、週に何回か実際に平壌まで行くそうです。

丹東に朝の7時過ぎに到着。毛沢東の銅像がお出迎えしてくれました。

さっそく川沿いへ行き、散歩しました。船には中国と北朝鮮の国旗が掲げられています。
そうです、船の向こう側に見えるのは北朝鮮です。


丹東は北朝鮮の国境沿いという事で北朝鮮の建物も多々見られます。

街には朝鮮料理のお店も多いです。

北朝鮮を背景に簡易チマチョゴリを着用して記念写真を撮っています。

これはアメリカとの戦争の際に、破壊された中国と北朝鮮を結ぶ橋です。破壊された橋は保存されており、その隣に新しい橋が建設されています。

こちらがその破壊された橋です。現在は観光地となって、お金を払えば橋を渡ることができます。

橋の先端は攻撃を受けた当時の痛ましい姿が保存されています。

これは、橋から撮った写真です。左側が北朝鮮、右側が中国です。
北朝鮮側は木しか見えませんが、丹東は高層ビルが並んでいます。その差は一目瞭然です。

そして船に乗って、北朝鮮の大陸のすぐ近くまで行きます。

船でのルールがあります。食べ物を与えない軍人の写真を撮らないなどです。

船の上から子どもたちが見えました。楽しそうに遊んでいて、こちらに向かって手を振ってくれました。これだけでも北朝鮮のイメージがガラリと変わりました。

こちらの写真では文字が書かれているのが見えると思いますが、これを翻訳すると、、
【偉大な金日成同志と金正日同士は永遠に我等と一緒にいらっしゃる】と書かれています。

写真は撮れませんでしたが川沿いには軍人の姿も見られました。彼らは釣りをしていました。北朝鮮の軍人のイメージとはかなりかけ離れていました。軍人が釣りをするということはかなりの食料不足なのでしょう。

そこには女性軍人の姿もありました。「アニョハセヨー!」「イェッポヨー!(かわいいです)」と叫ぶと、微笑みながら手を振ってくれました。

自分の中で構築された北朝鮮のイメージが壊れているのがわかりました。


夜は橋が「赤・青・緑」の三色にライトアップされます。
橋の向こう側は北朝鮮ですが、わずかな光が見えるだけでほぼ真っ暗でした。電力不足も伺えます。

北朝鮮とは打って変わって、丹東は非常に明るく夜になっても賑やかでした。両者の差は歴然でこんなに違う物なのかと驚きました。


北朝鮮というと日本人にはマイナスのイメージしかないと思います。実際に自分自身もそうでした。しかし、実際に生きている北朝鮮市民を見ると、そこには貧富の差はあるものの、私たちと何ら変わらない【生活】をしている事を実感しました。
北朝鮮という政府を嫌うのと、国民や文化を含めた北朝鮮というを嫌うのではそこにはものすごく莫大な差があると思いました。
やはり、自分自身が経験しなければわからない事がたくさんあるということに気付かせてもらいました。
自分のこの経験が記事を読んで頂いた皆さんに少しでも伝われば幸いです。


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