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5年を迎えた「3.11」僕ができること

3.11から早くも5年。


5年前のこの日、僕は大学の長期休暇を利用して東南アジアを旅していました。
タイのゲストハウスで知り合った人たちとお酒を飲みながら談笑していると、近所のおばさんが僕らを手招きしてテレビを見るように言ってきました。

何?何?と訳もわからずとりあえず、テレビを見ると、飛行機が濁流に流されて建物が破壊される様子が映し出されていました。

「これなんの映画?」

僕は訳もわからずずっとテレビを見ているとそこには、

"JAPAN TSUNAMI HIT"の文字が。


「嘘やろ?これが、こんな恐ろしい出来事が実際に日本で起きてる、、、」


もう何が何だか分からない状態でしたが、わかったことは2つ。日本で大地震が発生し、津波が襲ってきたこと。東北地域で大きな被害が出ているということでした。

僕は慌てて大分の両親に電話しました。九州の方では揺れるのは揺れたが、被害は特に出ていないということを聞いて胸を撫で下ろしました。片や、仙台出身の方はそのニュースを聞くと泣き崩れて、すぐに空港へと向かって行きました。


なかなか情報が入ってこない中で、僕が日本へ帰国したのは地震が発生してからおよそ3週間後。すっかり変わり果てた様子を想像していましたが、東京は普段と何ら変わりない姿で落ち着きを取り戻しているようでした。幸い僕の知り合いの中にも直接被害を受けた方がいませんでした。

家族や知り合いに直接被害を受けた人がいない。東北地方に一度も行ったことがなく縁もゆかりもない。ましてや自分は直接地震すら経験しなかった。


このことから、僕は「3.11」をどこか「他人事」としていたかもしれません。


僕も何度か、東北に行ってこの目で見てみたい、と思いましたが、結局行動できずじまい。

周囲の方々が復興支援活動で東北を訪れているというニュースを見ては、「すごいなー」と思うだけの自分。

ニュースやドキュメンタリー番組を見ても、「かわいそう」とは思ってもそれに対して自らアプローチするということは決してしませんでした。

今でも日々、原発関連のニュースや被災者の現状などニュースを目にしますが、どこか遠い話に聞こえてしまっています。

どうしても自分と関わりが少ない土地というだけで親身になれなかった自分がいます。


だったら関わりを持てばいい。

本当に単純なことです。でもそれが意外と難しい。

でも行動しなければ何も変わらない。

自分に何ができるかは分かりませんが、今年こそ必ず東北地方に足を運ぼうと思います。自分自身で感じてみたいと思います。


ありのままの東北を見つめ、僕なりにできることをする。


それが5年を迎えた「3.11」に対する僕の責任だとおもいます。

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