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中秋節の思い出

今日は中秋節ですね!
と言っても、日本では中秋節を意識することはあまりないと思います。
今日はそんな中秋節の思い出を書きたいと思います。

それは6年前。僕は船で韓国の仁川から中国の天津へと行くことを決めました。
当時は日中関係がかなり冷え込んでいて、日本のワイドショーでは「中国で街を歩いているとラーメンをかけられる」とか「タクシーに乗ったら引きずり降ろされてボコボコにされる」とか真偽が不確かな情報が流れていてました。僕も家族や友人に行かないように注意されたことを覚えています。

それでもこの目で事実を見たくて中国行きを決めました。
中国に行くフェリーは夕方に出発し、丸一日かけて中国の天津に到着します。フェリーはほとんどが中国人で韓国人が少し。もちろん日本人は僕しかいません。

フェリーのテレビではしきりに日中の政治関連の放送が流れていました。僕は日本人だと気づかれないように足早に自分の小さいベッドに駆け込み、一人閉じこもりました。

しかし、ずっと部屋にいるのも窮屈だったので、僕はフェリーのデッキに行くことにしました。
周りの目線を気にし、俯き加減に足早に。そしてそれはデッキを開けた瞬間でした。


そこには暗い空に大きく光輝く月がありました。
悩みや不安でいっぱいな僕にそんな些細なことで悩むな、と言わんばかりの壮大な姿に本当に感動したことを今でもはっきりと覚えています。

結果、1ヶ月の中国の旅は本当に有意義で、様々な地方に行けて現地の人ともたくさん交流できて本当に素晴らしいものとなりました。
今でも満月を見るたびにこの時のことを思い出し、もっとチャレンジしなくてはという気持ちを呼び起こしてくれます。

今の自分はチャレンジしているか?常に変わろうと努力できているか?
今夜は月を見ながら自分と語り合いたいと思います。

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