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正直に話します。日本語学校裏話。


昨日で台湾にある日本語学校を辞めたのですが、所属していた日本語学校に対していくつか不満がありました。

特に文句を言うが目的ではなく、このブログを読んでくださっている皆さんに情報の一つとして僕の経験を共有したいと思います。


保険証をくれない

海外で働くために必要なもの。
そう、ビザです。

ビザがなければ働くことも居留証を取得することも出来ません。
ですからビザは必須です。しかしながらビザと同様に大切なものがあります。

それは保険証です。

台湾では保険証があれば病院で診察を受けても150元(約540円)というとても安い値段で済むのです。しかし、保険証がなければだいたい1000元(約3600円)と6,7倍の値段がかかってしまいます。

私はビザを申請した時に保険証も合わせて学校に申請したのですが、半年以上経っても保険証をくれることはありませんでした。。

普通生活で必要なものを手配しないのは教師を駒扱いしかしていなくて、人間として扱っていないのと同じだとおもいます。

私は普段からそんなに病院には取り立てて問題にはしませんでしたが、大事な職員に対しそんなおざなりの態度を取る学校は良い学校では消してないです。

労働時間の違法

台湾で日本語教師として働くなら、



  • 週あたりの教授に関する時間は14時間未満ではダメ
  • 週あたりの教授に関する時間は32時間を越えてはダメ


  • という制約があります。
    参照:https://clubtaiwan.net/blog/2018/12/05/jpn-teacher-visa/

    つまり働きすぎても働かなさすぎてもダメということですね。
    しかし、私が普段担当していた授業は90分×2コマを週3回。
    週で計9時間です。

    しかもこれで時給制ですよ?
    正直に言います時給は470元でした。

    470元×3時間×月約12回=16920元(約6万円)

    しかも連休の時は学校も休みで給料が発生しません。

    台湾がいくら物価が安いとはいえそんな給料で生きていけるはずがありません。
    幸いなことに僕はネットでの仕事があり、そちらがメインの稼ぎだったので生活に困ることはありませんが、ビザを出してる学校でこの処遇はありえないと思います。

    学校をやめる時の言い訳は「この給料では生きていけない」と言ったのですがその時に、「え?先生も生活を気にするのですか?ただ楽しむために台湾にいると思っていました」と言われた時は心底辞めて良かったと思いました。

    お金の交渉はがめつくありません。
    絶対に必要ですので必ずするように!

    事務がいい加減

    プライベートレッスンの生徒が休むと学校に連絡しても、学校の伝え忘れ、事務方の連絡ミスで学校に行ったにも関わらず学生がこないと言うことがありました。

    学校の事務は学校の運営を表しています。

    それをないがしろにする学校は決して良い学校ではありません。
    しかも僕の場合は生徒から事前に休みを聞いていたのに学校から授業ありますと言われて行ったら結局休みで「学生は自分勝手ですからすみません」と言われ、責任を学生に転嫁されて辞めようと思いました。


    大学生が勤務

    ここは僕の中でもはっきりと理解しているわけではないのですが、
    基本大学生では日本語教師として働くことはできないと認識しています。

    しかし、給料が現金払いで足がつかないことを良いことに知り合いの日本人の現地大学に通う学生を働かせたりしていました。

    僕が働いていた学校の生徒はほとんど社会人で社会情勢を知らなければ相手の会話についていけないことも多々あります。僕は自分で言うのも何ですが、いろんな分野に興味があり常にニュースを気にしている人なので問題はありませんが、特に社会問題に意識を持っていない学生であれば到底務まらないと思います。


    確かに生徒に聞くと学費が安いから選んだと言われるような日本語学校でしたが、僕はその中でも生徒のために尽くしてきたつもりです。「安い学校はダメ」そう言われる原因は内部の人を安く雇うお金の問題にあるところを知りました。

    安くても稀に僕みたいな良い先生もいますが笑

    ボーナスが年3回、1回4000円とか、
    内部で仲良くしている先生たちは内部事情が明かされるのが怖くて首になれるとか

    まだまだ書きたいことはたくさんありますが、本当に日本語学校によってピンキリだと思います。

    僕の例はかなりひどい例ですが、割と事実です。
    給与明細とか見せますよ笑

    これを読んでこんな悪い学校では働かない!
    と言う人が増えて、悪い学校が潰れ、
    日本語教師の待遇が上がればそれは本望です。


    こんな劣悪な環境でも一年半も僕が頑張れたのは罪のない生徒たちに
    少しでも日本語が上手になって欲しいと心から思っていたからです。

    最後にカッコつけすぎましたが、皆さんも劣悪な環境で自分を安売りすることだけは
    決してしないでください。


    コメント

    yuyu さんの投稿…
    日本語教師を目指している者です。
    台湾で日本語教師になりたいのですが、この記事を読んで、しっかり考えようと思いました。
    非常に参考になります。何が正解で何がだめなのか、分かりませんね...(苦笑)
    もっとお話お聞きしたいです。

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