日本語学校の暴露話的な内容を書いたら、たくさんの方に記事を読んでシェアしたもらえて記事を書いた身としては嬉しいですね。
その記事はこちら↓
正直に話します。日本語学校裏話
やはり他の人の事情って聞きたいけど、普段聞けるものではないですからね。
前回の記事で「こんなひどい学校だった」的な内容で終わってしまったので、今回はそれを教訓にどんなことに気をつける必要があるのか、という自分の失敗からアドバイス的なことを書きたいと思います。
※ちなみに私は台湾の補習班(塾)でしか働いたことがないですし、日本語学校事情に精通している訳ではありませんが、私の視点で思うことを書いていますので悪しからず。
ここに気をつけろ日本語教師
ではまず目次として気をつけるポイントを書き出したいと思います。- ビザ/労働保険/健康保険
- 給料/ボーナス
- 労働時間
- 休暇/有給
それでは一つずつチェックしていきましょう。
ビザ/労働保険/健康保険
これは基本中の基本ですよね。
どうしてこれをないがしろにしてしまったの自分。。
外国で働く以上必ずビザは必要ですので、もちろん労働ビザと居留ビザの取得はしました。
が、労働保険と健康保険は未加入でした。
健康保険がなければ、病院でかかるお金が桁外れに高くなるので必ず申請しましょう。
労働保険や健康保険を渋ってなかなか出してくれない学校はあなたを駒としか思っていない悪い学校です。断言します。そんな学校はさっさと辞めましょう。
当然と言えば当然なのですが、ビザなどの取得にかかるお金、例えば
・病院での健康診断
・行政の手続きでかかる費用
・ビザを発行してもらう費用
これらは普通学校が負担してくれます。
悪い学校はこちらから言わないと動いてくれません。
必ず申請して自己負担にならないようにしましょう。
給料/ボーナス
日本人はあまりお金の話をすると汚いようで敬遠しがちですよね。
しかし必ずはっきりさせておきましょう。でないと、あなたが搾取され嫌な思いをずっとするだけです。生活もかかっています。絶対にしてください。
僕の例を出すと、僕はワーキングホリデーで台湾に行き知人の紹介で私立の日本語学習塾に入りました。
一番初めの給料は1時間400元(約1440円)。
ワーホリに来たばかりで仕事がなかった僕には万万歳でした。
半年して50元(180円)上がりました。それでも当時は嬉しかったです。
そしてもう半年後に次は20元(約70円)だけ上がりました。
一年半近く働いて時給470元(約1700円)です。
ちなみに家教(個人レッスン)だと一律300元(約1080円)。
正直最後はめちゃくちゃ不満でした。
1年過ぎるか過ぎないかあたりから、自分の授業に対し自信が持てるようになりました。
学校の中でも日本人の先生が少なかったこともあり、上級の生徒の多くは僕のクラスに参加するようになりました。
そんな自分のクラスに何人生徒が来ようと一律で1700円。
今だったら1時間最低でも3000、4000円は要求しますかね。
日本語教師も専門職です。絶対安売りしてはいけません。
かといって敷居の高いものにもしたくないんですがね。。
一つ勘違いして欲しくないのは、自分で言うのも何ですが、僕は勉強を続け真摯に学生と向き合っていたから自信が生まれ自分を安売りすべきではないと思っただけで、真面目に日本語教育に取り組んでない人には決して口にして欲しくないセリフです。
ボーナスは旧正月、端午節、中秋節の3回。
一回の金額は一律1200元(約4300円)。
年間でも1万7千円程度。
日本語教師のボーナス事情はよくわかりませんが、確実に低い方だと言うことはわかります笑
僕が失敗したと思っている点は、ワーホリのアルバイトだった頃からビザを出してもらい正式な日本語教師となった時に給料交渉をしなかったことです。
今まではアルバイトだったが、これからは日本語教師としてあなたのところで働きます。アルバイトでの経験もありますし、他の仕事を辞めて日本語教師として集中して取り組むので給料をその分出してください。
と言う交渉を怠ったこと。
そのせいでずっとアルバイトのままの給料で働かせられました。
もう一度言います。
絶対に給料だけははっきりさせておいてください。
労働時間
これもしっかり話しておいたほうがいいですね。
特に僕みたいな時給制で働いている人は特にそうです。
僕の学校は塾なので基本夜の18:30~20:00、20:10~21:40。
90分2コマでした。
僕は月水金の授業を担当していたのですが、
90分×2コマ×週3回で週に9時間の労働でした。(個人レッスン除く)
しかし、前回も話しましたが台湾の規定では日本語教師の労働時間は
- 週に14時間以上32時間以下
と決まっています。
もし時給計算で労働時間が少な過ぎると言う人や、
働き過ぎて過労死しそうと言う人は各国の規定を調べてください。
僕も辞めてからこれを知ったので文句を言いそびれました笑
それから時給計算の人は特に長期休暇の時のことも事前に話しておくべきです。
先月2月は旧正月で台湾では9日間の長期休暇で、さらに日本に帰国していて授業を休んでいたこともあり給料が1万元ちょい(約3万5千円)でした。
生きられる訳がありません。皆様もご注意ください。
休暇/有給
先ほどと重複する部分もありますが、休暇の取得に関しても話をしておくといいですね。
月に何日とか年間何日までは休暇をとって良いかを知っておくことはすごく大事だと思います。特に日本語教師は休みが取りづらい職業なので、権利ないでしっかり休むことは大切です。
ちなみに僕の学校は休みに関して何の規定もありませんでしたが、、
さらに、ただ休むのではなく、有給。お金をもらって休めるかどうかも確認したほうがいいですね。時給制の学校は特に休み=給料がないのでそうなると苦しいので貰えるものはもらっておきましょう。
最後に
これら上記の契約内容は必ず書類として作成し、はっきり資料として残るようにしておきましょう。
僕は日本語学校を辞めると話した際に最後に
・最終労働日は4月末にする。
・今月3月から給料を30元上げて500元にする。
と言うことを話して決めました。
しかし、あっさり3月末で首を切られたし、給料はアップすることはありませんでした。
色々文句を言いたかったのですが、証拠を提示できない以上文句を言うこともできません。早く縁を切りたかったと言うこともありますが。
ですからみなさん、口頭で決めたこともメールやLINEで送ってもらって必ず形が残るようにしましょう。絶対です。これをしなければ上記で交渉したことも全て水の泡です。
以上僕の失敗をふんだんに盛り込んだ魂のアドバイスですが、
僕がわざわざここまで時間を労力をかけて自分の失敗から学んだことをシェアするのは、
日本語教師という仕事が大好きで、日本語教育に携わる人に幸せになってほしいからです。
ですから、みなさん私のこの失敗を踏み台にして、日本語教師として幸せに生きられるようになってください。
みなさんが日本語教師として活躍をしている姿を見られれば僕の本望でございます。
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