スキップしてメイン コンテンツに移動

メイデーに考える労働問題

メイデー

5/1はメイデーでした。



日本では特に祝日でもないので、メイデーがいつかということも気にしたことがありませんでした。皆さんは意識していますか?


僕は日本語の授業の教材でメーデーを扱ったこと、さらに台湾はメーデーが祝日ということもありようやく意識するようになりました。

特に何かイベントに参加はしませんでしたが。


今回はこのメーデーをテーマに話したいと思います。



メーデーの起源は?

5月1日に世界各国で行われるメーデーですがその起源は何でしょうか?

1886年5月1日にアメリカで労働時間の短縮を要求してデモを起こしたことがきっかけと言われています。

当時は1日12時間や14時間労働が当たり前の時代で、それに反発した労働者が


第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために

という目標を掲げデモを行いました。

こうした先人たちの努力の甲斐があって8時間労働が一般的に定着したんですね。



メーデーから私たちが学ぶことは


僕はあらゆる歴史的出来事から普遍的なことを学ぶことができると考えています。

メーデーから学ぶことは、当時一般的であった長期労働時間をおかしいと思い異を唱えたということだと思います。

つまり、当時の常識を疑い新しい基準を設定したことは新たな価値観の創出であり、それは常識を疑ってなければ出来ないことだと思います。

今ある常識に妥協せずに常にその原理を考えていなければ決して成し得ないことだったのではないかと思います。


私たちは常識を疑えているか


それでは、私たちが常識を疑えているのでしょうか?

1日8時間労働を訴えたのが1886年のことです。

それから100年以上経過するにも関わらず未だに8時間労働が当然のように働いています。

日本に関して言えば、残業が当然になっているので寧ろ100年前よりも状況が悪化しています。1800年代後半よりも退化しているのです。

こういうと言うと、そんなはずはないとか言う人がいるかもしれませんが、現にブラック企業の問題がありますし、働き方改革というのがようやく叫ばれ始めていますが現実に取り組めている企業は極一部だと思います。

どうして100年以上昔より状況が悪くなるのかというと、私たち労働者が常識を疑っていないということに尽きると思います。

新入社員から当然のように残業をさせられて、それが当たり前となり思考が停止している他ならないのです。


より良い労働環境を手に入れる

ではより良い生活を手に入れるためには何をしなければならないのでしょうか?

繰り返しになってしまいますが、私たちの常識を疑わなければなりません。

例えば

  • 1日の労働時間が8時間
  • 週休二日制
  • オフィスに出勤
  • 新卒の給与が20万円前後

などなど。


私たちが日常生活で当たり前だと思っていることが、どうして当たり前であるのか考える必要があります。


その理由を探ると、

  • 昔からそうだったから
  • そういう風に言われたから
  • それが決まりだから


というように明確な理由なしに、慣習だけで取り入れていることが非常に多いと思います。

それでは世界は良くなりません。

今ある常識を疑い、おかしいと思ったらどんどん声を上げる必要があると思います。

それに共鳴する人が集まり反響し合うことで、私たちの労働環境を変えることができると思います。


平成が終わり、令和の新時代に突入しました。

いつまでも過去の労働環境に従うのは辞めて、新時代のルールを築く必要があると思います。

みなさんで常識を疑い世界を変えていきましょう。




コメント

このブログの人気の投稿

「先生っぽい」とは?

先生っぽい 「先生っぽい」この言葉を言われたことがある人はいるのではないのでしょうか? 僕も先日、外国人の友達に日本語を教えている時に言われました。 僕の場合は日本語の先生なので「っぽい」ではないのですが笑 普段会社で働いていてもこの言葉をかけられることがあると思います。 今回はどうして先生っぽいと思うのかについて考えてみました。 先生っぽい人の特徴は? 第一に「 見た目 」です。 先生と聞くと真面目なイメージがあるので真面目で誠実そうな人を見ると、「先生っぽい」と思う節があるのではないでしょうか。 ただ、見た目で人を判断するのは好きではないのでここはあまり言及しません。 第二に「 説明力 」です。 先生=人の持っている知識を共有する人です。 誰かに何かを伝えるためにはロジカルに順序立てて説明する必要があります。 なので説明を受けて納得出来た時、相手の話が分かりやすかった時に「説明が上手」、つまり先生っぽいと思うのでしょう。 第三に「 聞く力 」です。 先生の仕事は何も勉強を教えるだけではありません。 皆さんも経験があると思いますが、悩んだ時に相談をする相手でもあるのです。 先生に相談した時に自分のモヤモヤがなくなったり、励まされてやる気が出たりしたことがあると思います。 同様に誰かに相談した時に、自分でも気付いていない自分の気持ちを引き出してもらいスッキリした状態になった時に聞いてくれた人に対し先生っぽいと感じるのではないでしょうか。 相手の話を聞きながら解決の方向に持っていく、聞く力。 ある種コーチングにも似た力がある人に先生っぽいと感じると思います。 以上の「見た目」「説明力」「聞く力」この3つの力を持った人に先生っぽさを感じると思います。 私たちの頭の中に潜在的に、先生=いろいろ教えてくれる優れた人という意識があることが原因なのかなと思ったりもします。 「先生っぽい」と言われた人は褒められていると思います。 先生っぽいと言われたからといってがっかりしないでくださいね笑

個性を表すQUILTBAG(キルトバッグ)

QUILTBAGとは QUILT(キルト)という言葉をご存知の方は多いと思います。 裁縫をする時に使う生地ですが、そのキルトを用いて作ったカバンがQUILTBAG(キルトバッグ)です。 しかし、僕が今回みなさんに紹介したいのはカバンではありません。 LGBTにまつわるQUITLBAG(キルトバッグ)という言葉です。 QUILTBAGの世界観 僕は最近LGBTに関する言葉で新しく知った言葉があります。 それが QUITBAG(キルトバッグ) です。 簡単にQUILTBAGの頭文字について説明します。 QU・・・Queer(クィア) と Questioning(クエスチョニング) I・・・Intersex(インターセックス) L・・・Lesbian(レズビアン) T・・・Transgender(トランスジェンダー) と Two-spirit(ツースピリット) B・・・Bisexual(バイセクシュアル) A・・・Asexual(アセクシュアル)と Ally(アライ) G・・・Gay(ゲイ) と Genderqueer(ジェンダークィア) 他にもこれだけでは定義しきれない性が数多く存在しますが、QUITBAGが性の多様性を表す言葉として近年使用されています。もしわからない言葉がある方はご自身で調べていただけると助かります。 TENGAは毎年RAINBOW PRIDE CUPという限定デザインの商品を販売し、利益の一部をLGBTの方のために寄付するという活動をしていますが、今年のRAINBOW PRIDE CUPのデザインはQUILTBAGをモチーフにしています。 https://tenga-group.com/news/1435 ピースの連なりが魅力を生むパッチワークキルトのように、それぞれの個性を楽しみ、繋がることを喜べるというメッセージが込められています。 LGBTを再定義する QUILTBAGの個性を楽しむということにも繋がってくる問題ですが、私たちは未だにLGBTの問題を考える時にストレート(LGBTではない)かLGBTかという二項対立で物事を考えてしまいがちだと思います。 ではあなたの友達を考えてみてください。 同...

日本語教師再開しました!

日本語教師再開 3月末に以前の日本語学校を辞めて以来、1ヶ月以上日本語教育から離れていましたが、 本日5月4日。無事日本語教師として復帰しました!! いやー嬉しいですね。日本語教師は大好きな仕事なので本当に戻れて嬉しいです。 以前の教務主任が新しくオープンした日本語学校で教えることになったのですが、教室も綺麗で場所も非常に良くてすごく快適です。 学校のベランダからは日本ゆかりの建物が見えます〜 今はまだ個人レッスンしかしていませんが、団体授業が開講するのを今か今かと待つばかりです。 再開への悩み 以前の日本語学校を辞めた時にすぐに事情を聞き付けた以前の教務主任の先生から新しい日本語学校で教えてくれないか?と打診がありました。 もちろん打診いただいたことは本当に嬉しいことではありましたが、正直少し悩んだ部分もありました。 語学というのは長く険しい道のりで上達するのに時間がかかります。 教える以上は生徒に日本語が上達してほしいと思うのは当然ですが、どうしても目に見える結果を常に生徒に求めてしまって、なかなか自分が思った通りにいかないときは自分自身にがっかりして辛い思いをすることもありました。 さらに自分は出来るだけ多くの人に影響を与えられるようになりたい! 思っていたので、プライベートレッスンや少人数でのクラスに満足できるのかという悩みもありました。 そのようなこともあり、また日本語教師をすることにすこしためらいがありました。 しかし、やはり授業中の生徒の笑顔を思い出すとやはり、嬉しくてもう一度日本語を教えたいと決心しました。 そして今日久しぶりにプライベートレッスンで日本語教師として復帰しましたが、やはり日本語教師は最高に楽しいです。 今日は以前もプライベートレッスンで教えたことがある生徒でしたが、 生徒から「日本語の勉強を再開することが出来て本当に嬉しいです。普段日本語を使う機会がないのでこのように日本語を使えて楽しいです。」 という言葉を聞いたときは本当に戻って来てよかったなと思いました。 これから少しでも生徒の力になれるように自分の日本語教師としてのスキルを向上するのはもちろんのこと、楽しい授業が出来るように自分自身も楽しんでいきたいと思います。