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圧巻!ピアノの独奏会


ピアノの独奏会

昨日4/17日に台湾の國家音樂廳(ナショナルコンサートホール)で開かれた、アレクセイ・ヴォロディン(Alexei Volodin)さんのピアノのリサイタルを聴きに行きました。
https://www.artsticket.com.tw/CKSCC2005/Product/Product00/ProductsDetailsPage.aspx?ProductId=rotyiUrPteQFAIPJe8CCXg


もともとピアノに興味はあったものの、一度もリサイタルを聴いた事がなかったので友達に誘ってもらったこの機会に是非聴いてみようと思い行くことにしました。ピアノのことを何も知らない素人がリサイタルに行った話と思って呼んでください。


会場に入るとさすがはナショナルコンサートホール!という感じで荘厳な作りでした。



ピアノの演奏の魅力

初めこそ、どのように聴けば良いのかわからずに「これをあと2時間も聴くのかー」とか思ってしまいましたが笑、次第に耳がなれるのか演奏に引き摺り込まれているのか、だんだんと聴いていて楽しくなりいろんな考えが脳裏をよぎるようになりました。


ピアノの演奏という極めてシンプルな行為が何百年に渡って世界中の国々で引き継がれている事実。「どこにその魅力があるのか」という事が気になり、これをテーマにピアノのリサイタルと対話しようと思いました。


人生観を表す音

ピアノのリサイタルを聴いているとあることを表しているんじゃないかと思うようになりました。それがまさに人生感です。ピアニストから弾かれる音の一つひとつには溢れんばかりの感情が込められていて、その音が人生を表しているように感じられるようになりました。

暗い曲、明るい曲、激しい曲、悲しい曲、、色々な曲目がありますがそれぞれに人生の困難や喜び、情熱、寂しさなどのテーマがあるように感じました。


演奏の最後には「走馬灯」という言葉を思い起こすほど強く人生という物を意識するようになっている自分がいました。


アーティスト

リサイタルを聴いているうちにピアニストがアーティストであることを実感しました。

以前あるピアニストの話を聴いた事があるのですが、ピアニストは「俯瞰」している状態を目指していると。俯瞰。つまりピアノを引いている自分。聴いている観客。その2人を引いたところから眺めている第三者の目線を持ってピアノを弾くという事です。


一人称のピアニストとして上手に演奏することはもちろんながら、観客の反応を感じながら客観的に相手を楽しませる喜ばせるために演奏をする第三者としての視線を持つということ。

僕は素人ながら昨日の演奏で曲の構成もそうですし、会場の空気感(緊張度)によって空白の時間を調整しているように感じて本当にプロのアーティストの「魅せる」というこだわりに改めて感動をしました。


自分との対話

今回のリサイタルを通して「ピアノの魅力」について考えてみました。

僕なりの結論でピアノのリサイタルの魅力は「自分との対話」にあると思いました。


ピアノの鍵盤を弾くというシンプルな行為の中にはピアニストの感情、人生感というものがそれは濃く詰まっていて、私たちはその音を媒介に自分の人生というものを考える機会を与えてもらっているのかなと思いました。

僕もリサイタルが始まったばかりの時は脳内がノイズだらけでしたが、クリアな音が脳内に響くに連れて雑念が削ぎ落とされ、思考がシンプルになり、リサイタルが終わった時には脳内がスッキリ整理されたような状態になりました。

この感覚は初めてだったのでなんとも言えない感動がありました。


これを機にもっとリサイタルを聴きたいと強く思えるようになりました。
まだリサイタルを聴いた事がない、という人がいましたらすごくお勧めしますのでぜひ参加してみてください〜


アレクセイ・ヴォロディン(Alexei Volodin)さんを聴いた事がないという人は、ぜひ聴いてみてください。リサイタルはもちろんもっと素晴らしいですが、この動画だけでも素晴らしさが伝わると思います。




もっと聴きたい人はこちらもお勧めです。

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