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仕事に優劣はない


飲食店で働く

僕は長いこと飲食店でアルバイトをしました。
19歳でアルバイトを開始して、27歳まで働いていたので7、8年は働いていました。


当時はオンラインで古着屋を開店していたので就職こそしませんでしたが、僕は料理を作ることも食べることも大好きですし、接客でもお客さんといろいろ話をすることが楽しくて仕方がありませんでした。


確かに体力的にはキツい部分もありましたが、すごく楽しくて一時は(今でも)自分でお店を開きたいな、と思っていました。



そんな大好きな仕事をしていた僕ですが、唯一心に引っかかることがありました。


飲食店で働くコンプレックス

大学の友達が有名企業に就職したという報告をSNSで見る度に僕は少し憂鬱な気分になっていました。

その理由は友達は聡明で優れていて自分は劣っているという感覚に襲われるからです。

その時の僕には会社など頭を使って働く仕事は良い仕事で、それに比べると飲食店のように手を動かす仕事は劣っているというように思えてなりませんでした。

友達が夏休みや出張で海外に行っている写真を見る度に毎日休みなく長時間働いている自分が惨めに思えてしょうがありませんでした。

どんどん歳を取っていくのに飲食店という体力勝負の世界で生きていけるのか。

そのような不安もあり、結局は飲食という世界から離れることを決めました。


思い起こす憧れ

そんな僕も晴れてオフィスワーカーになりました。
自分の好きな会社で働けて、好きな仕事が出来て非常に嬉しいですし、楽しい日々を過ごしています。

ただオフィスワーカーになって、飲食店で働いていた頃を思い出すことが多くなりました。

会社の仕事は無限にあるので、日々の達成感を感じることが少ないような気がします。


それに引き換え飲食店ではもちろん仕事は続いて行くものの、営業という観点からは仕事が1日単位で完結しているので日々の達成感を得やすいと思います。

それに、同僚やお客さんと会話をする機会もたくさんあるので飲食店での仕事は非常に楽しかったです。


最近、古着屋さんやバー、タトゥーを彫る仕事の方々と知り合いになりました。

みんな自分の好きなことを職業にしてとても生き生きとした方々でした。

彼らを見た時に気づきました。


この世の中に優れている仕事なんてない。

どれも素晴らしい職業で自分の仕事にどれだけ誇りをモテるかが大切なんだ、と。


今だった飲食店で働きながら周囲に対し劣等感を抱いていた当時の自分に言ってあげたいです。


恥ずかしいのは職業じゃないよ。

自分が好きなことを誇りに持てない自分自身だよ、と。



好きなことに優劣はない

好きなことに優れているも劣っているもありません。

経済が好きで株や投資が好きだろうとアニメや漫画が大好きであろうとその人にとって好きなことに代わりがありません。


自分の好きなことに優れているも何もないのです。

好きに理由が内容に好きなものは好きだから思いっきり楽しめば良いのです。


仕事も同じです。

好きなことを仕事にして楽しんでいるのであれば、どんな仕事も素晴らしいのです。

なのに変に世間の目を気にして中途半端に生きていた自分を恥ずかしく思います。


最後にもう一度言いたいです。

どんな仕事にも優劣はありません。

そこにあるのは、自分がその仕事が好きで誇りを持てているのか、ということです。


最近Youtubeでこの動画を見て、改めて自分の好きなことで生きるってかっこいいなと思いました。



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