最近ネットで少し話題になっているのが、年末番組の「笑ってはいけない」で浜田さんの黒人を扮した黒塗りのメイク。「ビバリーヒルズ・コップ」主演のエディ・マフィーのパロディです。
私は初めにこれに対する批判を見た時に「ちょっと気にしすぎでは」と思いました。何年か前に「ビバリーヒルズ高校白書」のディラン・マッケイのパロディが日本で人気になりました。勿論、白人と黒人という違いはありますが同じパロディなのにどうしてこうも対応が違うのかと腑に落ちないところがありました。
しかし、いろいろな記事を探ってみると、黒塗りに対する歴史が見えてきました。
1840年代ごろ白人が顔を黒塗りにして、歌って踊る娯楽があったそうです。しかも当時の内容は黒人を卑下したような内容で、さらに黒塗りのメイクも黒人の特徴を見下げるような差別的なものだったそうです。
まず、この事実を知らずにただの娯楽として黒塗りを消費していた自分が恥ずかしいです。
他にもコメントでは、昨年メジャーリーグのワールドシリーズでダルビッシュに対してグリエルが行った目が細いアジア人をバカにするようなジェスチャーでは、日本のマスコミは痛烈に批判していたのに、自分たちも同じように他人種ををバカにするようなことをしている、というようなものもありました。
確かにそうかもしれません。。
現代においても人種問題というものは非常に敏感な話題で、国同士の問題のみならず、一国内においても人種による対立や争いが絶えることがありません。
なので、まずはその人種に対する歴史や現状などをしっかりと知ることが大切であると思います。そうした上で、負の面ではなく、尊敬・リスペクトを持ってパロディにしたり、話題を喚起するという意味では認められてもいいのではないかなと思います。そこに少しでも、悪意やバカにするという意図が入るならば絶対にすべきではないと思います。
何事においても誰もが100%納得するということはまずありませんし、そのために表現の自由が奪われるのも何か違うなと思います。
今回の件では制作側がどのような意図でこのような表現をしたのか、その意図はわかりませんがそれに対し批判や肯定が巻き起こったのは事実です。消費者としてはそれに対して何か考えたり一つでも何かを知ろうとすることがせめてものリスペクトではないでしょうか。
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